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上出優之利のソロプロジェクト「SEPTEMBER NOTE」の第2作は「THE AMBIENT TRIP OF ASIAN JET SET」。東京〜香港〜沖縄〜バリ〜シンガポールをプライベートジェット気分でサウンドトリップしようという趣向だ。

第1作の「THE AMBIENT TRIP OF TOKYO」は、「東京の日常的な音」をスケッチし、エレクトロニカへと昇華させた作品だった。デジタルサウンドにトランペットやサックス、ピアノが交差し、印象派の筆触を残した抽象絵画のような仕上がりになっている。この作品は、彼が東京ミッドタウンの初代音楽プロデューサーを務めた1年間、オリジナルBGMとして流され、実際の都市空間における文字通りのアンビエント・ミュージック(環境音楽)としても機能した。寄せては返す波の音。その波の音の多様な変奏ともいえる、エレクトリック・サウンドによるゆったりとした反復ビートが全編を貫き、揺られるままに、揺られてまどろみながら、いつしか見知らぬ世界へ迷いこんでいる。「SEPTEMBER NOTE」、9月の調べとは、そのような音楽だ。未知のサウンドトリップへの入り口としての9月。夏が終わっても、湿っぽい感傷など、微塵もない。

「THE AMBIENT TRIP OF ASIAN JET SET」は東京からの離陸であり、はるか赤道をも望む南下の旅である。空港のざわめきとジェット機のエンジン音を背景に、弾むようなポップ・チューンで「THE AMBIENT TRIP OF ASIAN JET SET」は始まる。1作目とは異なるテクスチャーに面食ったが、この高揚感こそ旅の始まりだろう。チャイニーズ・メロディをヒューチャーした「香港ランチ」、アコースティック・ギターの調べに乗って歌われる「THE END OF SUMMER TIME」、そして、サウンド的には1作目の延長線上にあるドローン系の「残波岬」や「静寂のウブド」など、多彩な音の世界が展開されている。

アジアという多にして一、というよりも多にして多を、多様性を多様性のままに受け入れた音づくり。そして。上出というDJ的なエディトリアルの才が、国境を越えて、これらの異なる音の世界をつなぎ、「THE AMBIENT TRIP OF ASIAN JET SET」という音楽の新航路を切り開いた。

旅は出かけてみなければ、わからない。「ASIAN JET SET」でのサウンドトリップも体験してみなければ、たぶんわからないだろう。このアルバムには見知らぬアジアがちりばめられていて、パターン化された、いわゆるエイジアン・サウンドは少ない。「残波岬」の、いつまでも漂っていたい深々とした青の世界。地の霊が微細な音の粒子となって立ち上り、電子の霧の中で、ゆらゆらとダンスしているかのような「静寂のウブド」など、いずれも上出自身が切り開いたサウンド航路上の音楽であり、ワールド・ミュージック的なツアーとはコースを異にする、かなりスリリングな旅になることだけは約束しよう。

(Written by y.okabe)




80年代よりDJとして活躍し、ミュージシャンとしても活動を続け、「TOKYO MIDTOWN」の初代音楽プロデューサーも務めた上出優之利(カミデマサノリ)のソロプロジェクト。
ROCK/SOUL/HIP HOP/HOUSE/TECHNO/JAZZ/etc…、その長いキャリアと実績に裏付けされ、数々の音楽体験を昇華した彼がたどり着いたのは、ラグジュアリー感覚あふれる極上の音。
「生活の中にあるがままに存在する音楽」
聴く者をやさしく包み込み、あくまでも自然体で自由な音空間は、まさに極上のリラクシーサウンド。世代やジャンルを超え、我々に感度を与えてくれる。
2009年6月、これまでの作品をまとめたファーストアルバム「THE AMBIENT TRIP OF TOKYO」をiTunesで発表。ノープロモーションにも関わらず、ワールドとアンビエントのコーナーで1ヶ月以上チャートインしたのも記憶に新しい。その作品にはジャズトランペット界の気鋭・島裕介(Shima&Shikou DUO)など有力なミュージシャンも多数参加。エレクトリックな中にも有機的なエッセンスがちりばめられた、あたたかい音作りになっている。




ASIAN JET SET
香港ランチ
残波岬
THE END OF SUMMER TIME
ムエタイ・ファイター
BINTANG BEER
静寂のウブド
NIGHT SAFARI
SUNSET GUITARS
夜間飛行
(全10曲収録 2009.9.2  iTunes Music Storeにて先行配信)

上出優之利:http://masanorikamide.com/
SEPTEMBER NOTE:http://septembernote.com/


ダンサー・奥田純子 ソロ公演
「骨の記憶 ー 第1章 ー」

受け継ぎ受け継がれる大切な事って、記憶や血なんて安易な場所ではなく骨に刻みつけて人って 生きて来ているのだと思う。
刻み付ける かきむしる ただそこにあって生きること
受け継ぎ受け継がれる其れの在り処は 記憶なんて安易な場所ではなくカラダのおく。。。骨の奥 笑って忘れてしまえたら良かった?
〜骨の記憶 序章 〜 Bone Memory

「出会った瞬間に仲間が否か相手の匂いを嗅ぎ分ける。そういうような、もともと人に備わった 野生のカンが生きていく上で非常に役につ。危険を回避したり事前にくいとめたり。こればかりは身体を通して機能するものだと実感している。五感と体から得た情報をカラダの奥に内蔵されてるセンサーがよりわけるのだ。美味しいレストランを探し出すのもこのセンサーかもしれない。銀座という古き良き時代の香る街の劇場で、私のセンサーが何を察知し身体にどうあらわれるのか楽しみだ。是非あなたに見届けに来て欲しいと思う。」
奥田純子


日時:9月29日(火)19:00/30日(水)16:00、19:00
会場:銀座小劇場 (中央区銀座3-8-4 新聞会館B1/A13出口徒歩3分)
チケット:全自由席/前売3,200円/ペア券(前売のみ)5,800円
              当日3,800円/WS受講者割引400円
予約:アトリエJ.O(ticket@junkookuda.com


「骨を拾う」
体の中には骨がある。しかしそれをみる事は少ない。生きた体で骨を見られるのは、かなり残酷な場面だろう。愛する人の骨を齧る話がある。骨とともに、相手の中の自分の記憶を食べるのだろうか。僕の薬指は折れたままつながっている。鍵盤を叩くときに、その記憶が呼び覚まされる。だがこの骨は何を記憶しているのだろう。
奥田純子と白井さち子のちゃぶ台ダンスは滅茶苦茶面白い。何よりも二人のコントラスト、ノッポとチビ(失礼)が生みだす味わいが大きな特徴だ。この違いは骨格の違いだ。ダンサーとして、日本ではコンプレックスでもありうる長身を奥田は常に生かす。そこには繊細な感性が染み出している。久々に劇場に戻り自分の作品をつくる奥田はどんな気骨をみせてく れるのだろう。骨太の作品によって燃え尽きたとき、一人の観客として、骨を拾ってやりたい。
志賀信夫(舞台評論家)

奥田純子オフィシャルサイト:http://www.junkookuda.com/
銀座小劇場:http://homepage2.nifty.com/gin-jel/top.htm



三輪和美 写真展

静かに、ゆっくりと染みてきて、それでいて確かな色彩とコントラスト。
彼女独特の視点を感じずにはいられない作品ばかり。
どこにでもある様で特別で、忘れたくはなかったはずの記憶が蘇る。

開催:9月13日/17:00 〜 19日/20:00
会場:gallery Conceal (渋谷区道玄坂1-11-3 富士商事ビル4F)

WORK LIST:http://loci.fem.jp/alkaloid/f/other.htm
EXHIBITION:http://loci.fem.jp/alkaloid/f/ex000.htm

三輪和美オフィシャルサイト:http://loci.fem.jp/alkaloid/
三輪和美ブログ:http://leitz.jugem.jp/
gallery Conceal:http://renovationplanning.co.jp/gallery_conceal/

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